2023年9月コラム

ユニバーサルデザイン住宅

住まいを計画する際に検討する項目の一つにユニバーサルデザイン住宅があります。ユニバーサルデザイン住宅とは障害者や高齢者だけでなく誰もが暮らしやすいように考えられた住宅を指していて、公平性・自由度・単純性など7つの原則に則って考えられています。  
ユニバーサルデザイン住宅は誰もが使いやすい住宅になっているので、家族の加齢や病気などによる身体状況の変化があっても快適に過ごすことが出来ます。一方、設備機器選定などで一般的な住宅に比べて多少費用がかかることもあります。
ユニバーサルデザインの例としては、出入口や廊下幅を車いすが通れる幅にする・床の段差をなくす・トイレや浴室に手摺を設ける・ドアを引き戸にする・家事動線を考えた設計をする・部屋間の室温差が少なくなるよう高断熱高気密住宅にするなどがあげられます。
新築住宅でしたらこれらのことを考慮して計画することが出来ますが、最初から全て採用しなくても将来対応できるように壁に取り付け下地を入れるなどの対策をしておくのも良いでしょう。
弊社ではトイレや脱衣室の壁下地にはベニヤを使っていて、どこにでも手摺などが取り付けられるようにしています。リフォーム工事では廊下や出入口の幅の拡張・断熱補強などは難しい場合がありますが、リフォームする部位では最大限取り入れてください。
最近の設備機器は床の段差解消や手摺の取り付け・自動の節水型水栓の採用などで使い勝手が向上してきています。キッチンでは自動調理対応コンロや掃除しやすいレンジフード・タッチレス水栓・食器洗い機などを採用することが多くなっています。
ユニバーサルデザインを取り入れると、その住宅を取り壊すまでずっと誰もが使いやすい住宅であり続けることになるので、家づくりの必須事項として捉えて下さい。
弊社はおかげさまで2021年に創業100年を迎えました。これからも伝統と最新の技術で、より快適で安心・安全な住まいづくりに邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030年に標準化されるゼロエネルギー住宅『ZEH』・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。