2022年10月コラム

性能向上リフォームのすすめ

季節の移ろいは早いものでもうすぐ冬がやってきます。この冬はラニーニャ現象などの影響で寒くなるとの予報が出ています。今年は冬支度を早めに始めた方が良いかもしれませんね。

 リフォームの適齢期にさしかかっている住宅の多くはバリアフリーや断熱性能・耐震性能が劣っています。国交省の資料によると、これら性能の一定以上の水準を満たす住宅はわずか4%程度しかないとのことです。新築住宅は2025年から現行の省エネ基準(実は結構レベルが低い)への適合が義務化されますが、既存住宅には規定がありません。しかし、既存住宅でも最近のエネルギーコストや電気料金の値上げ、さらにはヒートショックなどの健康リスクに対処するためにも住宅の性能を上げることは急務です。

 弊社でさせていただいているリフォーム工事の多くは浴室・脱衣室・トイレ・キッチンなどの取り替えですが、床・壁・天井を大きくこわしての工事が多いので、単に機器の交換をするだけではなく、バリアフリーや断熱性能・耐震性能を向上させる取り組みをしています。具体的には床の段差解消や断熱材の充填・窓の断熱化・省エネ機器の採用、それと耐震補強などを行っています。国では断熱リフォームなどを促すために『こどもみらい住宅支援事業』などの補助事業を行なっています。さらに10月から住宅金融支援機構で新たに『グリーンリフォームローン』の取扱いを始めました。このローンは断熱改修工事や省エネ設備の設置など、一定の要件を満たす省エネリフォームに対して10年以内の全期間を固定金利で融資するものです。

 性能向上リフォームは一度行えばそのあとは少しのメンテナンスでその性能を維持することが出来ますが、ただ単に機器交換だけにしてしまうと、そのあともずっと光熱費がかかり、健康リスクに怯えながら生活しなければならなくなります。リフォームを検討するときには必ず性能向上リフォームを取り入れるようにしてください。

弊社はおかげさまで昨年創業100年を迎えました。これからも伝統と最新の技術で、より快適で安心・安全な住まいづくりに邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030年に標準化されるゼロエネルギー住宅ZEH・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。