韮崎市で「ずっとストレスのない家づくり」をしている志村建設です。
今年の5月から着工していた物件が、完成を迎え、10月末にお引渡しとなりました。
お引渡し前に完成見学会を実施し、弊社のこだわりや最新の住宅設備などをご案内しました。
そこで、今回は見学会で説明した「ずっとストレスのない家」の魅力を紹介していきます。
豊かな自然と程良い生活環境が整った韮崎市にあるこの物件ですが、着工前の遺跡調査の際に土器がいくつか出土しました。
これは、「古くからその土地に人が住み続けている」という証です。
そのような長い歴史を継いできた土地の上に建つ家であることから、「継ぐ家」という名前をつけました。
これから先も御施主様のご家族の歴史を継いでいけるようにという思いを込め、「継ぐ家」には様々な工夫を凝らしています。
その工夫を3つ紹介します。
「パッシブデザイン」とは、季節ごとの太陽の位置や風の流れなどを考えた設計のことです。
夏の強い日差しは遮り、冬の温かい日差しは取り入れる。
どの方向から風が吹いても室内に入り込み、抜けやすいような窓の配置にする。
このような考え方が、パッシブデザインの基本になります。
パッシブデザインのメリットは、最低限のエネルギー消費で快適な暮らしができることです。
ここでは庇と窓配置について見ていきます。
志村建設が家を建てる際は、庇を深めに設計しています。
すると、高い位置にある夏の日射を遮ることができるため、室内に熱線が入りにくくなり、冷房をかけすぎなくても快適に過ごすことができます。
一方、庇を深くしすぎないのもポイントです。
冬は太陽の位置が低くなるため、その温かい日差しが室内に入り込めるくらいの深さに設計しています。
温かい日差しが室内を温めてくれるので、晴れの昼間はほとんど暖房をつけなくても快適に過ごすことができます。
このように、絶妙な深さの庇にすることで、室内への太陽の入り方をコントロールし、冷暖房の使用を最低限にできる工夫がなされています。
窓は4面に配置するのはもちろん、その配置方法にも工夫しています。
どの方向から風が吹いても取り込めるよう、一部の窓は縦開きのものを採用しています。
このような機能を果たす窓をウィンドキャッチャーと呼び、どこから吹くか分からない自然の風をなるべく取り込めるようにしています。
また、浴室やトイレの窓は高めに配置しています。
これにより、プライバシーと通風を両方確保することができ、上部にこもりがちな室内の熱気も外に出しやすくなります。
さらに、昼間は電気をつけなくても暗くならないような内装と窓配置にしているため、昼間の電気代の節約にもつながっています。
このようにメリットの多いパッシブデザインですが、残念ながらまだあまり普及していないのが現状です。
そこで、志村建設はパッシブデザインついて日々勉強と研究を重ね、「ずっとストレスのない家」をより多く建てられるよう努めています。
完成見学会では、日差しがどのように入るのか、窓はどのような配置になっているのかなどを実際に見ることができ、お客様も非常に関心をもっておられました。
「継ぐ家」は太陽光発電搭載の「ゼロエネルギー住宅」です。
ゼロエネルギー住宅(ZEH)とは? 一言でまとめると「高断熱・省エネ・創エネ」 断熱性の高い住宅に省エネ性の高い設備を搭載することで消費エネルギー量を減らし、 太陽光発電で消費量以上のエネルギーを創り出すことで、エネルギー収支を実質ゼロにする住宅です。 政府は2030年を目標に新築住宅の平均でZEH化を目指しており、これからの住まいの標準となっていきます。
高断熱住宅は、室内の熱や冷気を外に逃がしにくいので、冷暖房を頻繁に使わなくてもある程度快適な空間を保つことができます。
その上で省エネ性の高い設備を使うことで、少しのエネルギーで快適に過ごすことができます。
さらに、消費エネルギー分以上のエネルギーを太陽光発電でまかなうことによって、実質的なエネルギー消費量がゼロになります。
「継ぐ家」はオール電化住宅でもあるので、給湯や調理などもすべて電気で動かしています。
そのためZEHとの相性がとても良く、エネルギーコストを大きく抑えることができる家になっています。
ZEHは最初にかかる費用が大きくなりがちですが、その分光熱費などを低くすることができるので、長期的な目線で考えると一般的な住宅よりお得になるという試算も出ています。
エネルギーの枯渇や価格高騰が不安視されている昨今、太陽光発電は環境面でも経済面でもますます重要な役割を果たしていきます。
完成見学会では、弊社が施工したすべてのゼロエネルギー住宅で消費電力量以上の発電量を記録したことを、実データを交えて説明させていただきました。
建物の性能を表す数値に、「C値」と「UA値」というものがあります。
C値:建物の気密性能を表す数値。小さいほど隙間が少なく、気密性が高い。 UA値:建物の断熱性能を表す数値。小さいほど熱が逃げにくく、断熱性が高い。
C値とUA値には国が定めた地域ごとの基準値があり、韮崎市ではC値=5、UA値=0.87となっています。
しかし、この数値は最低基準でしかなく、隙間だらけで熱も逃げやすい家になってしまいます。
「本当の高性能住宅」を目指すのであれば、国の基準より圧倒的に小さい値となるように設計する必要があります。
そこで、「継ぐ家」のC値とUA値を見てみましょう。
C値:0.24 UA値:0.38
これは、家中の隙間を集めても5.29cm角の正方形ほどにしかならず、専門機関が定めた上位の性能基準「HEAT20 G1」を達成していることになります。
これにより、家の熱を外へ逃がしにくくなるだけでなく、計画的な換気もできるようになるため、より快適に過ごすことができます。
高性能住宅のメリットの一つに、健康的に過ごせるという点があります。
例えば、ヒートショックのリスクを抑えることができます。
ヒートショックは温度差による急な血圧の上昇によって起こる疾患で、特に高齢者に多いのが特徴です。
高性能住宅では部屋ごとの温度差があまりないため、体への負担が少なくなります。
この他にも、高い気密性のおかげで計画的な換気ができ、花粉症などのアレルギー症状を抑えられるなど、健康面でのメリットがとても大きいです。
この高い性能を発揮できる秘密は、構造材にあります。
志村建設では、壁パネルに「スーパーウォール」を使用しています。
スーパーウォールは、下の写真のように柱と柱の間にパネルをはめ込む形で施工します。
非常に密度の高い硬質発泡ウレタンを使用しており、それで外周を囲むことによって断熱性と気密性を確保します。
それだけではなく、構造用のパーティクルボードが建物全体を面で支えるので、耐震性も同時に確保されることになります。
このように断熱性・気密性・耐震性を一度に確保できるスーパーウォールを志村建設は標準仕様としており、「継ぐ家」にも全面的に使用しています。
このような構造体を完成時に見ることはできませんが、完成見学会では実物のサンプルを展示しました。
また、完成見学会当日は天気が良く、外では汗ばむほどの陽気でしたが、室内は常に20度程度と安定した室温で一日過ごすことができました。
御施主様が健康で快適に暮らせるように、志村建設のこだわりを詰め込んだ「継ぐ家」を紹介しました。
言葉や写真だけでは伝わらない実力を体感できるのが新築建物完成見学会の一番の魅力です。
新築を考えている方はもちろん、家づくりに関心のある方やリフォームを検討している方など、どなたでも参加することができますので、次回開催する際には是非足を運んでみてください。
一般財団法人日本地域開発センターが主催するハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2022にて、チームゼロ山梨の一員として特別優秀賞を受賞し…
4月の事務所イベントのお知らせです。 バージンココナッツを使ったオリジナルのデザイン石けんをつくります。
3月の事務所イベントのお知らせです。 酒粕を使ったオリジナルの石けんをつくります。
記録的な寒波により、水が出ないというお問い合わせを多くいただいております。 水道の凍結対策をお知らせします。
2月の事務所イベントのお知らせです。 柚子を使った蒸留水づくり体験を実施します。