2021年12月コラム

住宅の断熱等級が7段階になります

11月に国交省・経産省・環境省の3省の合同会議が開催され、住宅性能表示制度の断熱評価等級が、現行の4段階の上位に3つの基準を加えて7段階にする方向で検討を進めるとの発表がありました。今までの最高等級4は平成25年の基準であり、世界的に見ても決して高い水準にあるとは言いがたいものでした。今回検討されている等級5は住宅の一次エネルギー消費量削減率を20%、等級6は30%、等級7で40%を目安に設定されるようです。
 等級5はZEH(ゼロエネルギー住宅)基準の外皮性能(断熱性能)になります。これは冬の明け方の空調していない部屋(トイレや脱衣室など)の室温が概ね10℃を下回らない水準で、等級6では13℃、等級7では15℃を下回らない水準とされています。最低室温が高くなると部屋間の室温差が少なくなり、ヒートショックの危険性や結露の軽減・気管支系の病気の改善・光熱費の削減など快適・健康でお得に生活することが出来るようになります。
 断熱性能の高い住宅を建てるためにはどうしても建築費が増加してしまいます。しかし光熱費などが削減されることで、少し長い目で見ると断熱性能を上げるためにかかった金額は回収することが出来ます。住宅ローンを完済して年金生活になって収入が減ったときでも断熱性能の高い住宅に住んでいれば光熱費の出費が少なくて済みます。光熱費は一生払い続けるものなので、それが削減できればお得に暮らすことが出来ます。住宅の性能とそれにかかるコストをシミュレーション出来るソフトが出ているので検討してみてはいかがでしょうか。「こんなにお得になるの」と驚かれると思います。弊社でもシミュレーションすることが出来るのでお問い合わせ下さい。
 弊社はおかげさまで創業100年を超えました。これからも伝統と最新の技術で、より快適で安心・安全な住まいづくりに邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030年に標準化されるゼロエネルギー住宅ZEH・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。