2022年8月コラム

住まいの状況調査


山梨県の空き家率は全国で一位になっています。山梨県の中では北杜市が空き家率42.0%で一位、韮崎市は22.2%で四位というデーターもあります。この状況の中、各市では空き家バンク登録物件のリフォームなどに補助金を出しています。
 韮崎市では空き家バンク登録物件の所有者または入居者に対して、リフォーム工事費用の総額が20万円以上の場合に工事費用の2分の1で100万円までの額、家財処分費用の総額が5万円以上の場合に処分費用の2分の1で10万円までの額を受けることができます。
 北杜市では空き家バンク登録物件の所有者に対して、リフォーム工事・家財処分費用の3分の2で150万円までの額を、入居者に対しては特例を除いてリフォーム工事費用の2分の1で100万円までの額もしくは家財処分費用の2分の1で50万円までの額のいずれかを受けることができます。両市とも補助金を受けるには各市に本社や支店がある事業者に工事を依頼する必要があります。他の市町村でも同じような制度があるのでお問い合わせ下さい。
 中古住宅の購入や賃貸の際に気になるのが住宅の状態です。中古住宅取引の際にはホームインスペクション(既存住宅状況調査)の説明が義務化されていて、その住宅がホームインスペクションを受けたことがあるか、なければホームインスペクションを実施する意向があるかを確認します。ホームインスペクションは登録機関の講習を修了した建築士がその住宅に生じている劣化事象等の有無を確認するもので、基礎や外壁などの住宅の部位毎に生じている劣化事象などの状況を目視・計測を中心とした非破壊検査(壁や床などを壊さない)によって把握して依頼主に報告します。また、オプションとして給排水設備・電気設備・ガス設備や床下にもぐって行うシロアリ被害検査などを行うこともあります。この調査は客観的に住宅の状態を知ることができるので空き家バンクの取引だけでなく、自宅の状況を知るためにも活用してみてはいかがでしょうか。
弊社はおかげさまで昨年創業100年を迎えました。これからも伝統と最新の技術で、より快適で安心・安全な住まいづくりに邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030年に標準化されるゼロエネルギー住宅『ZEH』・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。