2022年8月コラム

台風に備えましょう


今年も日本各地で大雨などによる大きな被害が発生しています。被災された皆様にお見舞い申し上げます。近年は地球温暖化などの影響で線状降雨帯や竜巻の発生が増え、台風が大型化してきています。これからの時期は台風の襲来が予想されるので、事前に行って欲しい対策などをお知らせします。

 私は仕事柄たくさんのお住まいを見させていただいておりますが、多くのお住まいで樋の破損・詰まりや屋根の破損を見受けます。建物が傷む一番の原因は水です。水がかかる(水分が多い)と木材は腐ってしまいます。また、カビが発生したりシロアリが入ったりして被害がさらに大きくなってしまいます。古い外壁では雨が染みこんで壁の内部を腐朽させてしまうこともあります。屋根が健全でも樋が破損していると雨水がはねることで思わぬ所で雨漏りすることもあるので樋の点検・補修はとても重要です。雨樋や屋根の点検・修理は高所での作業になるので専門の業者にお願いすることをお勧めします。最近ではドローンを使って確認することも増えてきています。工事にかかる費用は条件によっては家財保険で対応できることがあるので保険会社にも相談して下さい。

 また、建物の周囲にたくさんの荷物を置いているお住まいも多く見受けられます。建物の周囲に荷物を置くと床下換気口がふさがれて床下の通風が妨げられたり、シロアリを呼び込んだり、外壁に跳ね返りの雨が当たったりすることがあります。さらに台風などの強風時にはそれらが舞い出して建物を壊す可能性もあります。床下の換気・通風は建物を健全に保つための最も重要な条件なので、早速点検をして周囲の荷物を整理して下さい。そして、古い外壁は雨が染みこむ可能性が大きいので、点検をして外壁の塗り替えやサイディングなどの重ね張りをすることをお勧めします。台風シーズン前にこれらの点検や対策を行って下さい。『災害は忘れた頃にやってくる』『備えあれば憂いなし』です。

 弊社はおかげさまで昨年創業100年を迎えました。これからも伝統と最新の技術で、より快適で安心・安全な住まいづくりに邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030年に標準化されるゼロエネルギー住宅ZEH・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。