2022年7月コラム

太陽光発電は必要か?

今年は光熱費などの高騰に加えて電力不足が大きな問題になっています。2019年の資料によると日本のエネルギー自給率はわずか12.1%しかなく、様々な方策を立ててはいますがこのような状況はしばらく続くと思われます。
 そこで注目されているのが再生可能エネルギー(太陽光発電)の拡大です。国は2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、2030年には新築戸建住宅の6割に、2050年には太陽光発電設備等の再生可能エネルギーの導入が一般的となることを目指しています。将来的には設置義務化も検討されているようです。東京都では先日、義務化の方針が示されたところです。

 住宅用の太陽光発電は太陽光を電気に変えて自家消費をして使い切れなかった電気を売電していきます。天気や季節によって発電する量が変わりますが、ゼロエネルギー住宅 (ZEH)では消費する電気よりも発電する電気の方が多くなるので、環境とお財布さらには健康にも優しい住まいになります。

 太陽光発電を採用するには金額の問題があります。設置費用の相場は設置条件にもよりますが、1Kwあたり20~30万円程度になります。仮に6Kwを採用すると150万円前後になってしまいます。ただこの先需要が拡大してくるので設置単価は下がってくると思われます。最近では実質0円で設置できるプランを発表した会社もあります。これは太陽光発電設置に掛かる経費を10年間の割賦払いにしますが、その支払いをその会社が持ちます。ただし売電したお金は10年間その会社が全額回収します。お施主様は11年目からは売電収入がありますが、発電した電気は自家消費することができるので電気代の削減につながります。

 太陽光発電はこれから必須の設備になってきます。停電時に備えて蓄電池を取り入れても良いと思います。金額は上がりますが、できれば『全負荷型』という家の中全部で使うことのできる蓄電池の採用をお勧めします。
 弊社はおかげさまで昨年創業100年を迎えました。これからも伝統と最新の技術で、より快適で安心・安全な住まいづくりに邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030年に標準化されるゼロエネルギー住宅ZEH』・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。