2022年4月コラム

断熱リフォームのすすめ

ロシアのウクライナ侵攻の影響は世界中に広がり、エネルギーや資材などの価格が急激に高騰してきました。また、3月22日には電力ひっ迫警報が出されるなど当たり前だと思っていた生活は実はとても脆弱な状況の上に成り立っているということを認識させられました。
 住宅のリフォームを検討する際に必ず行って欲しいのが断熱リフォームです。既存住宅の多くは冬寒く夏暑い、冷暖房費がかかる、結露や部屋間の温度差が大きいなどの欠陥を抱えています。この原因は断熱材が入っていなかったり、誤った断熱材の取付け方だったりします。リフォームの多くは住設器機の取替や内装のやり替えになると思いますが、内部を大きく壊す耐震改修や浴室をユニットバスに取り替える工事などでは徹底的に断熱補強をすることができます。断熱材は外壁だけではなく床下・内壁・天井裏に入れてその空間をすっぽり覆って外気の侵入を防ぎます。(床下・間仕切り壁の中・天井裏は外気が吹き抜けています。) こうすることで外気の影響を受けにくい快適な空間にすることができます。また、大がかりな工事でなくても熱の出入りが大きい窓に内窓を取り付けると(二重サッシ)快適さは向上します。しかしこれらのリフォームは工事を行った部屋の環境が改善されるだけなのでヒートショックの危険性や結露の低減は限定的なものとなります。

 家全体を断熱する方法に外壁に断熱材を張って、床下や天井裏に断熱材を吹き込み、二重サッシにする工法があります。この工法だと家の内部に大きく手を入れなくても施工することができ、断熱と同時に気密性能を上げることもできるので快適性が大きく向上します。ただ、工事費用が大きくなるため検討が必要です。しかし、新築に比べると費用は低く抑えられ、思い入れのある住まいに快適に住み続けることができます。
 断熱リフォームは一度施工してしまえばその家がなくなるまでずっと省エネで快適・健康に過ごすことができます。リフォームを検討される際には必ず取り入れてください。

 弊社はおかげさまで昨年創業100年を迎えました。これからも伝統と最新の技術で、より快適で安心・安全な住まいづくりに邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030年に標準化されるゼロエネルギー住宅ZEH・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。