2022年11月コラム

住宅の構造種別

住宅にはさまざまな建て方(工法)があります。新築を検討するとき、どの工法で建てたら良いのか悩まれたことはありませんか?今回は工法とその特徴を解説します。

 まずは基本的な構造です。柱・梁で建物を構成するものをラーメン構造(在来木造住宅など)、壁と梁で建物を構成するものを壁構造(2×4住宅など)と言います。

次に建築材料で分類すると木造(W造)・鉄骨造(S造)・鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)が上げられます。時々「鉄筋2階建て」などという言葉を耳にすることがありますが、そういう工法はなく「鉄筋コンクリート2階建て」を言い間違えているのだと思います。

 W造は一般的な住宅の建て方で、構造部分(柱・梁・床など)を木材で造るものです。比較的小規模な建物が多いのですが、近年は大規模な木造のビルや体育館などが建つようになってきました。木材なので比較的火や水に弱い構造です。材料強度の関係で住宅では広い空間が取りづらい特徴があります。

 S造は構造部分に鉄骨を用います。住宅ではサイズの小さい軽量鉄骨を使用した建物が一般的ですが、サイズの大きい重量鉄骨を使うハウスメーカーもあります。鉄骨も木材と同じで火や水には比較的弱い構造です。また、重量鉄骨を使うと広い空間を作ることが出来ます。

 RC造は鉄筋を組みそこに型枠を組んでコンクリートを流し込んだ建物で、小規模なものから大規模なものまで広く使われていますが、戸建て住宅では比較的少ないと思います。建物重量がとても大きくなるので、杭を打ったり大きな基礎を造ったりする必要があります。火や水には強いのですが、施工精度が悪いと劣化しやすくなります。

 SRC造は鉄筋と鉄骨を組み合わせて骨組みを作り、そこに型枠を組んでコンクリートを流し込んだ建物です。RC造に比べると建物が軽量化されるので高層ビルや大規模なマンションなどに採用されます。

 戸建て住宅の多くはW造やS造で建てられていますが、工法の特徴を加味して検討してみてはいかがでしょうか。

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